『風立ちぬ』 と 『ひこうき雲』


     映画『風立ちぬ』を観て来ました。
     公開と同時に大きな話題を呼び、様々な感想が溢れる中、
     自分はどう見るのか。

     激動の時代背景、主人公の夢を追いながら、
     リアルとファンタジーが交錯するような構成。
     頭を整理しつつ、映画についていく感じがありました。

     ジブリ作品らしい丁寧な描写と映像美は、
     架空の美しい菜穂子を登場させ、
     悲し過ぎる現実を敢えて静かに見せている。

     監督の深い思いは、描き切れたのだろうか。
     ここは、もっと掘り下げて観てみたい。
     そんな事を考えながらの終盤でした。

     そして、流れたユーミンの『ひこうき雲』
     私にとっては、懐かしさも切なさもある、大好きな一曲。
     その瞬間、映画と切り離されました。


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     病気で亡くなった中学3年の時のクラスメイト。
     半年以上の闘病の間、同級生は高校生に。

     お葬式の間、気丈にしていらしたお母様は、
     火葬場の扉が閉まると泣き崩れ、
     彼女の名前を呼びながら慟哭されていました。
     その場面は今でも切なくて、
     私の話を聞きながら泣いていた母の顔も思い出します。

     友達の死は、どうにもならない悲しい現実。
     『ひこうき雲』に少し救われて、受け止めた。

     映画のエンディングは、私自身のリアルも交差していました。




    
by dimages | 2013-08-01 19:12 | オフタイム
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